mjpg_streamer でUVCカメラのピントを固定して利用

3Dプリンターのプリントを ラズベリーパイで制御させるため、OctoPrint を使ってます。

USB カメラを使ってストリーミング表示と保存をして、プリントの進捗確認や失敗時の原因確認に使っています。これの覚書。

ストリーミングはmjpg_streamer 利用。下記コマンドで実行。

mjpg_streamer -b -o "output_http.so -n" -i "input_uvc.so -f 1"

ただし、ピントがあわないのが悩みの種だった。プリントヘッドがあちこち動いてそのたびにAutofocusでピントが背景のほうにあってしまう。

mjpg_streamer の output_http.so ではサンプルでAutofocus無効にして手動focusが設定できる。サンプルは output_http.so のオプションとして -w でフォルダ指定して実行。

mjpg_streamer -i "input_uvc.so -f 1" -o "output_http.so -w /usr/local/share/mjpg-streamer/www/"
これ。streamで見ながら数字を変更すると、フォーカスが動くのが確認できる。
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delta型 marlin 2.x ファームウェアコンパイル時の注意事項

備忘録。delta型の3dプリンターのボードを32bitに交換した際の注意点。

ボードの型番ベンダーの資料などから探して、 Configuration.h に記載。
今回は #define MOTHERBOARD BOARD_MKS_SGEN_L
プルーブ(ベットの自動レベリング用センサー)#define FIX_MOUNTED_PROBE のあとで
Z_MIN_PROBE_PIN に指定する。delta型ではメーカー設定をそのまま使えないことがある。Z_MIN_PIN が未指定だったり、Z_MAX_PINがZ_MIN_PROBE_PINに指定されたり。
今回は Marlin\src\pins\lpc1768\pins_MKS_SGEN_L.h にdefine Z_MIN_PROBE_PIN Z_MIN_PIN を追記。
M119 コマンドで結果確認。
TMC2208 UARTチェック#define X_DRIVER_TYPE  TMC2208 と設定。
物理的にTMC2208接続横のUARTピンを有効にする。
M122コマンドで結果確認。
delta設定delta の example configrationを利用するが、設定値は下記を注意。
FEEDRATE、ACCELERATION 、JERKはX,Y,Zとしてα柱、β柱、θ柱の設定を変更するため、Zの値に要注意。X,YとZを同じ値にしないと、θ柱のみ動きが微妙に変わる。
TMC2208利用時は Configuration_adv.h 中の
#define Z_HYBRID_THRESHOLD     をX,Yと同じにしておく必要あり。

3Dプリンタ チューニング覚書

HE3D K200(デルタ型 ヒートベッド 22cm円形 )のチューニング覚書。

ヒートベッド固定良。
付属のものはヒートベッドが動いてダメ。Kossel Adjustable Bed Clamp by stefel77(http://www.thingiverse.com/thing:1732494)が便利。ただしガラス板分の高さが足りないのを無理くりつけている。
ヒートベッドにガラス板 大変良。
確実に平面になる。今回一番効果が高い。
自動レベリングは Delta Auto Calibration のみ良。
ガラス板+ ” Delta Auto Calibration”のみが一番調子よい模様。
ガラス板なしでもauto bed leveling は3pointのほうが調子が良い。
AUTO_BED_LEVELING_UBL (MESH leveling)×
アルミのヒートベッドでは逆におかしくなる。
多分自動レベリングの押す力でベッドがたわんでしまうため。(特に中央寄りのポイント)
ガラス板ならば Delta Auto Calibrationのみで充分。計算量も減るし。
AUTO_BED_LEVELING_3POINT×
上同様。 ガラス板ならば Delta Auto Calibrationのみで充分 。
アルミのみならばUBLよりは良い感じがしたが、正確には不明。 端のみで計測のためかと思うが、ガラス板買う方がよほど良い。
Extruder交換大変良。
吐出が安定しないので過去間違えて買った
BIQU Universal Extruder Kit (SALEで送料無料だった) に交換したら安定した。努力があほらしくなったほど良い。買うなら right を買うべき。 leftだと逆だった。marlin 設定で方向逆にした。
モータードライバ交換TMC2208に交換。大変静かで良い。
モードはメーカー推奨値に従って下記とした。
XYZは stealthChop まま、0.8V。Extruder用は spreadCycleに変更し電圧を0.9Vにしてファンもつけたが、多分0.8VままでOK(Extruder交換後戻していない)
marlin設定では TMC2208_STANDALONE でreverseを true に。下記 Configuration.h参照。
Marlinバージョンアップ
1.x → 2.0
多分1.xと変わらない。
設定ファイルは HE3Dのfacebookサイトからダウンロードしたものを修正。
DELTA_SEGMENTS_PER_SECOND 100 100-150が妥当か。数字を大きくするには32bit化(というか高クロック化)した方がよさそう。

300とかにすると円盤プリントでプロセッサがほぼハング状態になり、時々動きが止まったりしてプリント結果も悪い。
10だと形が変になる。
速度などチューニング
(ガラス板追加後)
プリントスピードは60mm/sec位までまあまあ良い。
accelは 3,000mm/s^2,jerkは 20mm/s^3。
移動速度はプリントスピードと同じにする。

初期レイヤーは 速度10-30mm/sec 、accelは 1,000 mm/s^2 , jerkは5-10mm/s^3。
スプールホルダ ホコリ除け+吸湿防止に。
ダイソーの 透明蓋付き収納ボックス を利用。穴開けてチューブ(3cm位)とワンタッチ接手をつけ、乾燥剤を入れた。
湿度は 概ね30%台で、防湿はOKかと。
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3Dプリンタ設定

設定値覚書

HE3D K200入手。Cura4.4 でgcode作成するとなぜか3D造形がいまいちのため、設定値をプリンタ印刷精度を比較中。

設定設定項目名
(def)
結果
加速度インフィル・ウォール・上面底面 加速度 500 mm/s^2 1000
速度インフィル・上面底面
外壁・内壁
50 mm/s
30mm/s
80
50
フローフロー
初期フロー
80%
60%
90%
70%
インフィル形 インフィルパターントライアングル直線×
基準defdef×

結果詳細

設定表面接着
加速度 500mm/s^2○つやなし △底面段差×?
速度 50mm/s○つやあり少し底面段差
フロー80%△わずかにざらつき ×不足によるwave
○底面段差なし
インフィル形 tri×でこぼこ
基準×でこぼこ×インフィル飛び出し
△糸引き?

共通設定を記載しておく

  • 印刷温度 190℃
  • ビルドプレート 50℃
  • レイヤー高さ 0.2mm
  • ライン幅 0.4mm
  • 壁の厚さ 0.8mm
  • 上部表面レイヤー 0(1にすべきか)
  • 上部/底面の厚さ 0.8mm
  • 上層/低層 パターン 直線 [0,90]
  • 外壁優先 Off
  • 隙間重点 全対象
  • 小さなギャップのフィルターアウト ON
  • 壁補正 ON
  • 表面交差量 5%
  • インフィル密度 30%
  • インフィル交差量 10%
  • 引き戻し 有効
  • 引き戻し距離 6.5mm
  • 引き戻し速度 60mm/s
  • 余分な押し戻し量の引き戻し 0.1mm^3
  • 最小抽出距離範囲 6.5mm
  • 移動速度 200mm/s
  • 初期レイヤー印刷速度 10mm/s
  • 初期レイヤー移動速度 30mm/s
  • スカート速度 20mm/s
  • 遅いレイヤー数 1
  • 印刷加速度制御を有効 1000mm/s^2
  • 初期レイヤー加速度 500mm/s^2
  • スカート加速度 500mm/s^2
  • サポート加速度 500mm/s^2
  • ジャーク制御を有効 Off (On,0mm/s~3 だと1mmのwaveが出た)
  • 冷却ファン 50%
  • 小型形態の最大長さ 10mm
  • Small Feature Speed 50%
  • 小型形体の初期レイヤー速度 30%